リンク集再考
はじめに~リンク集について~
たのうえです。
前の記事でわたしは今までサイトやブログを運営してきたと書きました。
これを止揚(アウフヘーベン)するのが、この新しいブログの目的、とも書きました。
ただ、一方でこれらを統廃合するという考えはありません。
もう、個々のサイトブログはアクセス数はほぼゼロになっていますが、そこでのやりとりなど、一つにまとめ上げられないものも多々残っています。
その中で、今、悩んでいるのは、リンク集のことです。
最近のニュース~Yahoo!カテゴリーサービスの終了~
最近気になったニュースの一つに、「Yahoo!カテゴリサービスの提供終了(2018年3月29日まで)」があります。
今はリンク先記事がありますが、web記事の宿命、いつかはリンクが切れることもあるかと思いますので、リンク先画像を以下に掲載。
Yahoo!カテゴリーサービスとは ~住所録、電話帳、リンク集~
Yahoo!カテゴリーサービス=ディレクトリ型検索となります。
私など知識の無い人間は横文字がくると、とたんに意味が分からなくなってしまいます。
ディレクトリは、日本語でいうところの住所録。
タウンページみたいなもの…と説明しようとしましたが、下手すると今やタウンページすらも死語かと思い直しなした。
タウンページはNTTが出している電話帳。かつては電話がある家にはどこにでもありました。
今でもそのサービスは残っています。
iタウンページ https://itp.ne.jp/
タウンページライブラリー http://www.denwacho.ne.jp/
こういう電話帳は、地区ごと、五十音順、業種毎などにまとめられて(カテゴライズされて)います。
そして、電話するときはこれをひいて、どこどこのだれそれさん、や、何々屋さん、を調べてから連絡をとりました。
今でもお近くの図書館などにはおいてあるかと思います。
翻って、Yahoo!のディレクトリ型検索、というものは、インターネットのサイト、ホームページにアクセスしようとするときに、そのアドレス(住所)をジャンル別に調べるサービスだったと言えます。
ここで、最初の言葉に戻ります。
規模こそは違え、人の手によって整理されたリンク集、それがYahoo!検索でした。
Yahoo!カテゴリキャプチャ
かつてのネット社会~求められた情報活用能力~
Googleなどの検索システムが高性能になって、津々浦々のページを検索できるようになりつつなる以前は、このリンク集が情報収集のキモでした。
そして、そのリンク集は人の手で作られることから、インターネットを使うには、情報を扱う高度な能力が求められました。
情報をあつめる。
情報を整理する。
情報をやりとりする。
まさに、博物館の学芸員や、図書館の司書のような能力が求められていました。
ここで過去形にしていますが、今でもすべての情報がGoogleなどの検索にかかるわけではありません。
サイトなどを作る際、検索されないように設定することはできますし、逆に検索されるように意図的に情報を流すことも難しいときもあります。完全ではありません。
今、より求められる情報活用能力
私、個人は、物事に白黒はない、完全ということはない、という考えの持主です。
ですので、情報が簡単に集められるようになればなるほど、そこから漏れる情報をあつめる、整理するなどの能力が求められていくと考えています。
これは実際、資料を探すときにも同様のことがあります。
資料があり、その情報の覚え書きのようなものができ、目録ができ、検索の仕組みが高度になっていく。
さらには、その資料の情報そのものの形が変わり、検索結果から直接、アクセスできるようになっていく。
ここ20~30年の資料を扱う界隈ではとみに見られた光景です。
私もその過渡期に一人の調査者として資料にあたってきました。
その時に、資料を整理するプロに言われた一言が今でも忘れられません。
「資料を探すことは一見容易になっていく。でもだからこそ、そこに、ある、ない、と出た結果のみを信じるのでは無く、きちんと資料そのものにあたっていくことができるか。それが求められるようになる。」
当時学生だった自分は今もこの一言を握りしめて、頑固に資料を探し続けています。
閑話休題~再びリンク集について~
話を元に戻します。
さて、では、私自身、リンク集の扱いはどうするか。
個々のサイト、ブログにリンク集は残っています。
そのままでもいいかなとも思いました。
リンク集というのは、その実、交遊録だったりと自分自身の分身のようなところがあります。
ただ、冒頭に紹介した、リンク集の親分のサービス終了です。
それを踏まえると、リンク集も、ある程度は、記録、再公開しないといけないかな、と思っています。
そう考え、このブログにも手を入れつつある今日この頃です。